≪ 盛男っ ワン! ≫
Rurrr…Rurrr…
携帯に鳴る着信音で目が覚めた…
溜め息交じりに着信を見ると 杉谷英祐
「…英祐か…」
昨日の年末祭で舞台の後、着替えもしないで逃げるように帰った事を心配してるんだろう
今日は日曜日で休みだから電話してきたんだ…
たぶん直ぐにでも連絡したかったろうけど昨日電話してこないのは英祐の優しさなんだろうな…
一晩寝たら少し落ち着いた
気まずそうに鳴ってる携帯に出ると明るい声で話してくる!
「翔平?起きてた?」
「お前の電話で起こされた…」
「要するに起きているんだな!」
英祐にしては強引な言い方で話を進める
「今からお前んち行くから顔洗って起きてろよ」
「あ…えっ…?」
俺の言葉も待たずに携帯を切った
こんな強引な英祐は初めてだ…
よほど俺の事…心配してるんだろうな
一方的に電話を切ると10分ほどしてから家の呼鈴がなった
ピンポーン…