≪ 突撃!南雲家訪問 ≫




…とある放課後…




校内ナンバーワン人気のこの俺、桐野翔平が一人廊下を歩いていると窓越しに見える女性に釘付けになった…


制服を着てないことから学校の生徒ではなさそうだ…
少し大人っぽい表情を見ると俺より年上であることが予測される


可愛らしい人だなぁ

ボケ〜っと見つめながら歩いていると…



ドスンッ


「あっ…ゴメン…」
「あっ…わりぃ…」


お互いよそ見をして歩いていたらしくぶつかってしまい同時に謝った…………が…


「なんだよ!南雲か…謝って損した!ちゃんと前見て歩けよ!!」

「それはこっちのセリフだ!!よそ見してんじゃねぇよ!!」


てめえのデカさ棚に上げて何言ってやがる!
俺がか弱い女子だったら吹き飛ばされて大惨事になるとこだったぞ!


「お前人一倍デカいんだからちゃんと見渡せんだろ!気を付けろ」

「灯台もと暗しってヤツだな…お前なんかチビッコ過ぎて視界に入らねぇよ」

「なんだと!?ユキ……っ!」



…ちゃんって言おうとしたけどスゴい睨みに言葉が止まった…


もう言わねぇ…って言ったから…

っつーか何でこの俺がコイツの言いなりになって黙んなきゃなんねぇんだよっ!
…なんかムカつく!!



「…この………このっっっゴリラがっ!!」



言い放つと同時に逃げ出した!!
背中に南雲の殺人ビームが放たれるのを感じる…こえぇ…


「っんだとぉ…!!誰がゴリラだっ」


言っちゃったぁ〜
心の中でしかゴリラは言った事なかったけどぉ!

だってユキちゃんって言えねぇんだもん…
これからはゴリラって言ってやる!



ざまあみろ!!






何となくさっきの女性を探すように校内をウロチョロしていた。
ふと前方を見るとまさに天使のように可愛らしい女の人が何かを探すようにキョロキョロとしている…迷ったのか?

ここぞチャンスと思いイケメン男子が話し掛ける…エヘンッ…


「どうかしましたか?」


そう声を掛けると恥ずかしそうに俯きながら応えた


「あの…二年生の職員室って…どこでしょうか?」


なぁーんて可愛らしい声なんだっ!!
おまけに清楚で大人の雰囲気…頬を染めて上目使いで見つめられるとドキドキと興奮してくる!
でもそれを悟られないよう冷静に紳士的にお助けしましょう


「ああ!なら俺が案内しますよ」


新しい職員かな?まさか担任とか?
3年になったらこの先生だったらどうする!?
…などと一人楽しい妄想を膨らませながら廊下を進んだ


「あれ…弥織?」



みおり…?聞きなれた声で誰かを呼び止める声…

まさか…っと振り返ると…



「あっ!桐野…てめぇ!さっきはよくもゴリラ呼ばわりしてくれたな!!」


そう…ゴリラがジャングルから現れた…


「由希!!」


こちらの麗しい女性もその存在を確認すると嬉しそうに呼び掛けている!

…え?なに?…まさか…彼女とか?



ズキンッ!!


イテッ!
一瞬胸が痛んだ…



会ったばかりなのに…もう失恋の痛みか…?



でも…なんか違う…
なんだろ…この胸の苦しさは…?



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